各地で大切に継承されてきた登録文化財等を訪れ、「御財印」を集めながらイベントなどに参加することで、地域の歴史・文化・人々とふれあい、あなたの文化をあらためて見つめなおしませんか？

登録文化財は、これまで大切にされて育まれてきた地域の歴史・文化を表象する文化財です。登録文化財の積極的な活用をはかることで、日本を初め海外の皆様にも登録文化財への理解と関心を高め、その地域の歴史と文化を発信していきたいと我々は考えました。その為に、楽しみながら歴史的建造物等の歴史・文化に触れ、時には所有者と交流することで、大阪の文化財等に愛着を持ってもらうことを目的とした事業の企画・実施をいたします。具体的には、「御財印めぐり」とユニークベニューの実施です。「御財印めぐり」は、個人・グループ・家族等で御財印を設置している大阪府内の国の登録文化財を中心とする歴史的建造物等を巡り、御財印帳（集印帳）に集印していただく事業です。

プロジェクト発足の経緯

大阪は古代から現代にいたるまで、日本の歴史の主要な舞台となり、それを物語る各時代の代表的な文化財が途切れることなく残されています。例えば、国宝・重要文化財件数は全国5位、国登録文化財件数は全国一です。ところがその事実はあまり知られておりません。そのような背景があるなかで、令和2年に大阪府泉南市様より文化財の活用等の誘客事業としての相談を受けた際に、御朱印の歴史的建造物版として企画し、さらにユニークベニューも行うことで、楽しみながら文化財をめぐり、大阪の歴史や文化等を知ってもらいたいという思いで作成をしました。

プロジェクトの活動内容

令和2年度スタート時には御財印頒布スポットは15件でしたが、補助金や助成金、建物所有者からの資金をいただきながら、令和6年3月末には106件となりました、関係団体としても、大阪府教育庁を初めとする大阪府下の市町村の文化財担当部局の協力を仰ぐことができ、また対象に関連する団体とも連携を図っています。また、当会が企画した御財印設置場所のまちあるきや、ユニークベニュー、例えば国登録有形文化財で国無形登録文化財の和菓子作りという事業を行うことで、大人をはじめ次世代を担う子供達にも有形無形の文化財を実際に体験しその大切さを楽しみながら経験をしていただいております。

2025年大阪・関西万博に向けた今後の展望

現在、文化財については、活用を通じて保存をしていくことが一つの流れになっております。大阪・関西万博を、大阪が日本でも有数の文化財を継承してきている文化・歴史を誇るまちであることを世界中に発信する機会と捉え、多くの人にファンになっていただき、有形・無形も含めた大阪の文化財の保存活用の弾みとしていきたいです。その為にも、今後も御財印の設置箇所を増やして行く計画となっております。またそれと同時にまちあるきや大阪で育まれてきた歴史・文化・芸能に関連するイベントを積極的に行っていく予定にしております。