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第3回アダプティブファッションショー2025

Place: 大阪市浪速区

重度障害児者の思いを服飾学生がカタチにするファッションショー

「アダプティブファッションショー」は、重度障害を抱える方々の、重い障害があっても「おしゃれがしたい」という思いを実現するため、服飾学生と一緒にファッションショーを通して社会に発信する啓発活動の一環として2023年にスタートしたプロジェクトです。

当イベントは、重度障害を抱えるモデルと服飾学生がコミュニケーションをとるプロセスを大事にし、ファッションを通して共生社会の実現を目的に活動しています。モデルひとりひとりの悩みをもとに服飾学生が着やすい、着せやすい衣装をインクルーシブデザインで制作しています。大阪・関西万博に向けて、すべての人がおしゃれができる社会を目指して、より多様な人々に大阪から世界に発信する活動を展開しています。

プロジェクト発足の経緯

福祉施設での実務経験を通じて、利用者様がご親族の結婚式やお葬式に参列される際、TPOに合った衣服が用意できず困っている現状に直面しました。普段とは違う複雑な表情を浮かべる利用者様の姿が強く印象に残っています。また、冠婚葬祭の場面でもジャージで出席されることが「仕方がない」とされている現状にも、違和感を覚えました。

機能性やデザイン性はもちろん、TPOに合わせて選べる服が誰でも当たり前に手に入る社会を目指したい――その想いから、このプロジェクトがスタートしました。

プロジェクトの活動内容

これまでに2回、アダプティブファッションショーを主催し、今年度は関西万博など他団体のショーにも出演し、活動の幅が広がっています。

衣装制作を通じて、学生が重度障害児者と交流し、服作りへの原点を再認識したり、アダプティブファッションの視点で就職活動に取り組むなど、大きな学びの場となっています。また、この活動は重度障害児者の社会参加の促進にもつながっていると感じています。

2025年大阪・関西万博に向けた今後の展望

活動を通じて、共生社会の実現に向けて参加者全員に大きな影響を与えていると実感しています。

一方で、重度障害者向けのアダプティブファッションは世界的にもマイノリティな分野であり、認知度や実態が十分に知られていません。今後は、実際の重度障害児者のファッションニーズに応えるため、さらにプロジェクトを発展させていく必要があると考えています。

大阪・関西万博を、世界への発信と共創の機会として活用し、参加を目指しています。

主催一般社団法人日本アダプティブファッション協会
所在地大阪府大阪市浪速区恵美須西3丁目13-24(YOLO BASE)
公式サイトhttp://adaptivefashion.jp/?page_id=416

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